2013年2月25日月曜日

容量無制限の「Bitcasa」は「Dropbox」を超えるか? (@DIME) - Yahoo!ニュース (WEB Clip)














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無料で10GB、年99ドル払えば容量無制限で使える。原稿執筆時点(2月20日)ではサービス開始記念で年99ドルが69ドルだった。



「Dropbox」をはじめとするオンラインストレージサービスは、ここ数年で浸透した。これらは無料である程度の容量を使うことができるので、いくつかのサービスを組み合わせて使っている人も多いのではないだろうか。「Dropbox」が2GB、「Google Drive」が5GB、「SkyDrive」が7GBといった形で、いくつかのサービスの無料コースを組み合わせて使えば、トータルで10GB〜20GBくらいは無料で利用できることになる。



 しかし、オンラインストレージに慣れてくると、ヘビーユーザーならもっと保存したくなってくる。使い始めるとすぐに、100GB、200GBぐらい保存できればいいのに、と感じる人が多いだろう。現在、有料の場合、「Dropbox」であれば100GBを年99ドル、「SkyDrive」であれば年50ドルで100GBを使うことができる。「SkyDrive」で100GBを年50ドルで使うというのは、「Dropbox」と比較するとコスパが高い。しかし、もっと桁外れのコスパをもったオンラインストレージがある。それが「Bitcasa」だ。無料で10GBが使えるが、何と有料コースは年99ドルで容量無制限。原稿執筆時点(2月20日)ではサービス開始記念で年99ドルが69ドルだった。



 この「Bitcasa」、以前はβ版の試験中で、誰にでも使えるサービスではなかった。それがこの2月に正式サービス開始となった。容量無制限ということは、β版のテスト時にも宣言していたが、利用料金がいくらになるのかがずっと気になっていた。そして、結局、年99ドルになった。割安感を感じる絶妙な価格設定といえるだろう。ちなみに「Dropbox」は500GBの場合、年499ドルなので「Bitcasa」がいかにリーズナブルなのかかわかる。



■どうやって使う?



「Bitcasa」のシステム、ユーザーインターフェースはβ版の段階でも何度か変更された。以前はやや独自色が強すぎて使いにくい面もあったが、正式にリリースされた現在では、使いやすいものに進化している。基本的には「Dropbox」のようにバックアップフォルダ内のデータを自動的に更新バックアップするミラーリング、そして、単純にデータをコピーすることができる。そして、特定の人にデータを送ることもできる。



 インストールしたデフォルトの状態では、Windowsの場合、そのユーザーのユーザーデータをミラーリングするようになる。「Dropbox」の場合、デフォルトではドキュメントフォルダ内の「Dropbox」フォルダをバックアップするわけだが、一気にユーザーデータフォルダを指定してしまうあたりが、容量無制限のオンラインストレージの魅力だ。ちなみに、ミラーリングの速度は、光ファイバー接続でアップロード時に60Mbps程度出る環境で、200GB程度をバックアップするのに3日程度かかった。これは、そのPCを日常的に使いながらのことなので、バックアップのために放っておけば、より短時間にバックアップできるはずだ。



 また、バックアップ中にプログラムがアップデートし、バックアップ速度が増したこともあって、現在のバージョンなら、より短時間にバックアップできるだろう。何にしても200GB程度のデータでも気軽にバックアップできるのはありがたい。ユーザーが増えてくるとアップロード速度が低下する可能性もあるが、現時点では「Dropbox」よりも体感的に速い。



■バックアップの設定



 デフォルトで設定されているフォルダ以外のフォルダをバックアップしたい場合、目的のフォルダを右クリックして表示されるメニューの「Bitcasa」のサブメニューから設定することができる。「Mirror this folder to Bitcasa」でミラーリングに設定され、「copy this to Bitcasa」でコピーされる。また、「Send this to friends」で知人にデータを送ることも可能だ。



 Windowsの場合、「Bitcasa」をインストールすると、マイコンピュータに「Bitcasa」のドライブが表示される。このドライブを開くことで、バックアップしたデータを普通のデータのように扱うことができる。ちなみに容量無制限で契約していると、このドライブの容量は「空き容量7.99EB」と表示される。GBを超えた単位で表示されていることに注目。何しろ、容量無制限なのだから。また、ブラウザで「Bitsamsa」のホームページにアクセスし、ログインして使うこともできる。



■対応デバイスは?



 Windows7、Windows8(メトロアプリ)、iOS、Androidに加えて、Mac OSとChromeエクステンションでも使うことができる。これらのプログラムは「Bitcasa」のホームページ、あるいは、AppStore、GooglePlayでダウンロードすることができる。また、Webブラウザからも使うことができる。なお、スマートフォンのアプリもなかなかスマートにできている。単純にフォルダを追ってデータを探すだけでなく、写真、音楽、ビデオなどジャンル別に表示させることもでき、「Bitcasa」にバックアップした音楽の再生も可能になっている。また、カメラで撮影した画像を「Bitcasa」にアップロードすることもできる。iOS版とAndroid版では基本的に機能は違いがない。



■どんな人に向いているのか?



 正式サービス開始当初は、デバイスの状態が正常に認識されないなどのトラブルも経験したが、1週間を超えた現在、Windowsではプログラムもバージョンアップされ、とりあえず目立った問題は収まっている。容量無制限で年99ドルという驚異的なコスパを持つ「Bitcasa」は、スマートデバイスのアプリもファーストバージョンにしては、高機能で使いやすい。トータルで見ても、意外と使えるオンラインストレージだ。



 また「Dropbox」のようなヒストリー機能がないので、間違って削除したファイルを復元できないなどの問題もあるが、普通にPCを使っていて、削除したファイルが復元できないのはごく普通のこと。ついに登場した容量無制限のオンラインストレージ「Bitcasa」はコスパ重視で大容量オンラインストレージを使いたい人におすすめのサービスだ。





(文/一条真人)







 









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